ビットコインが100万円超え 投資家たちの思惑
ビットコインの1BTCが100万円越え(2017年11月26日)
2017年11月26日に国内取引所価格で1BTCが100万円越えを記録しました。
歓喜の声と共に、この伸び率は異常との戸惑いの声も聞こえてきます。
ビットコインのハードフォークにより、ビットコインキャッシュが生まれたのも記憶に新しいです。
しかし、今、ビットコインのハードフォークがより一層、加速しています。
そして、ハードフォークが起こるたびに取引所は、取扱いや付与のタイミングの対応に追われています。
ハードフォーク=分裂?
各ニュースサイトの見出しで「分裂」という言葉が並んでいますが、
正確に言うと「分裂」という言葉のニュアンスは間違っています。
分裂というのは価値や財産を分ける意味合いを持ちますが、
今回のビットコインのハードフォークは、ある一定のブロックから分岐し、
分岐したブロック時点でビットコインを保有していた人に、ハードフォークしたコインが付与されるものです。
ですから、「分裂」ではなく「分岐」といった方が正しい意味合いだと感じます。
ビットコインの分岐した暗号通貨は、アルトコイン
ビットコインから分岐した暗号通貨はビットコインの仲間ではなく、
私は、全く別物のアルトコインと考えます。
たしかに分岐して出来た暗号通貨は市場に出て値が付きますが、
長期的な視点で見た際に、その暗号通貨に価値があり、存在が残っているのかと考えると疑問です。
投資家たちの思惑
ビットコインを持っている投資家は、
ビットコインキャッシュや、ビットコインゴールド、ビットコインダイヤモンド、
今後予定されているビットコインからのハードフォークの暗号通貨も付与されます。
そしてハードフォークした暗号通貨は、市場で価格が付きます。
実質経済では、何も起こっていないのに、ビットコインを持っているだけで投資家は、
ハードフォークした暗号通貨も付与され、資産が増えるという異常な状態が続いています。
これは投資家だけではなく分岐するプロジェクト開発者にも言え、
ビットコインから分岐した暗号通貨で価格が付けば、自分たちもお金持ちになります。
この分岐した暗号通貨の価格が付くことは、
ビットコインを持っていただけで、タダで分岐した暗号通貨をもらえる投資家も悪い話ではありません。
ただし、この異常な状態は長く続かないと私は考えます。
将来的に、ビットコインから分岐した暗号通貨が、すべて生き残るはずはありませんし、
今は市場に出て、価格が付いているだけと、冷静に状況を考えたほうが良いでしょう。